ひので衛星といっしょに太陽を観測しよう2013

PAOひのでデータ活用ワーキング・グループ(PAOひので)
矢治健太郎

2013年の共同観測期間

この共同観測に興味のある方は

これまでの観測状況

皆さんの観測方法

ひので衛星の観測対象

ひのでのデータのチェックの仕方

Q & A

役に立つホームページ

2013年の参加校・施設(予定)


2013年の共同観測期間

[冬は、以下の日程に行いました。]
12月16日(月)から12月21日(土) 午前11時から午後3時(日本時間)

[夏は、以下の日程に行いました。]
7月22日(月)から7月27日(土) 午前11時から午後3時(日本時間)
8月26日(月)から8月31日(土) 午前11時から午後3時(日本時間)

 ひのでは2006年に打ち上げられた太陽を観測する人工衛星です。ひのでの観測データは,研究だけでなく教育目的にも利用することが奨励されています。ひので衛星は、この夏に高校生と太陽を共同観測するキャンペーンを行います。この機会に、自分たちの日頃の太陽観測結果と、ひので衛星のX線や可視光の観測画像を比べてみませんか?
今年は、秋ごろに太陽活動極大期を迎えると予想されています。その極大期に向かう太陽を、ひのでといっしょに注目していきたいと思います。
 共同観測した学校の中には,その結果を府県の学生科学賞・クラブ発表会などで発表しています.この共同観測は海外の太陽研究者からも高く注目されています。ひので衛星の関係者からも、ぜひ今年も取り組んでほしいと期待の声があがっています。

・全日観測する必要はありません。できるところだけで構いません。1日だけでもOKです。
・午後1時頃、太陽の全面像をX線で観測します。ほかの時間帯は黒点(活動領域)やプロミネンスをX線や可視光、CaH線で観測します。

この共同観測に興味のある方は

 この共同観測に興味ある方、ご質問のある方は、  

矢治健太郎(国立天文台)

までご連絡下さい。連絡先は以下のとおりです。
〒181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1
      国立天文台太陽観測所 矢治健太郎
TEL 0422-34-3718
E-mail kentaro.yaji [atmark] nao.ac.jp  ([atmark] は@に、なおして下さい)

 (注意)なお、この共同観測について国立天文台やJAXA宇宙科学研究所に直接問い合わせないで下さい。

2013年12月の観測結果速報

画像をクリックすると大きく表示されます。
                                
12月16日12月17日12月18日12月19日12月20日12月21日
X線(コロナ)
Gバンド(光球)
X線(コロナ)


フレアが起こったあとなので、真ん中やや上のループが明るくなっています。



下の画像の右下に太陽の縁が見えています。



下の画像の右に太陽の縁が見えています。






Gバンド(光球)






下の画像の右に太陽の縁が見えています。



下の画像の右に太陽の縁が見えています。



11928の後行黒点が観測されています。



11928の後行黒点が観測されています。
CaH(彩層)











共同観測先
埼玉大学教育学部
Ca波長で見る太陽
(2013-12-16 14:42 JST)
その他の画像
コメント NOAA11921とNOAA11917の観測NOAA11921とNOAA11917の観測NOAA11921とNOAA11917の観測NOAA11921とNOAA11917の観測プロミネンスとNOAA11928の観測NOAA11921とNOAA11928の観測

<概要>

2013年12月16日(月)から12月21日(土)、午前11時から午後3時(日本時間)の時間帯で「ひのでといっしょ」を行いました。
観測期間中、3つの黒点群(活動領域)とプロミネンスを1回観測しました。また、毎日午後1時(日本時間)に、太陽全面のX線画像を取得しています。 観測した黒点群と観測日は以下の通りです。
  • 12月16-19,21日に NOAA11921 を観測しました。この黒点群は2つの大きな暗部が特徴です。
  • 12月16-19日に NOAA11917を 観測しました。この黒点群は大きな一つの暗部と周囲に小さな黒点が分布しているのが特徴です。
  • 12月20日・21日に NOAA11928 を観測しました。17日から東西方向に急速発達した黒点です。主に黒点群の東側半分を観測しました。
 東日本は16日・17日・21日に天候に恵まれましたが、西日本は総じて天気が悪かった様子です。
 12月20日に、南東の縁のプロミネンスの観測を行いました。
 12月16日に埼玉大学教育学部は可視光・Hα線・CaK線による観測を行なっています。12月17日・21日は川口市立科学館が可視光・Hα線・CaK線による観測を行なっています。

2013年7-8月の観測結果速報

              
7月22日7月23日7月24日7月25日7月26日7月27日
X線(コロナ)
Gバンド(光球)
X線(コロナ)
Gバンド(光球)
動画
CaH(彩層)
プロミネンス

プロミネンス


動画
コメント NOAA11793とNOAA11799の観測 NOAA11793とNOAA11799の観測 プロミネンスとNOAA11793の観測 NOAA11793とNOAA11799の観測 プロミネンスとNOAA11793の観測 NOAA11800の観測
              
8月26日8月27日8月28日8月29日8月30日8月31日
X線(コロナ)

8/26-31の動画
Gバンド(光球)
X線(コロナ)
Gバンド(光球)
CaH(彩層)
プロミネンス
コメント フィラメントとNOAA11828の観測 フィラメントとNOAA11828の観測 NOAA11828とNOAA11835の観測 NOAA11828とNOAA11835の観測 プロミネンスとNOAA11835の観測
11時(日本時間)にC8.3フレア発生
NOAA11835とNOAA11836の観測
太陽の南西でフィラメントの噴出現象発生

<概要>

2012年7月22日(月)から7月27日(土)、8月26日(月)から31日(土)、午前11時から午後3時(日本時間)の時間帯で「ひのでといっしょ」を行いました。
観測期間中、黒点群(活動領域)とプロミネンスを観測しました。また、毎日午後1時(日本時間)に、太陽全面のX線画像を取得しています。 観測した黒点群と観測日は以下の通りです。
  • 7月22-27日にNOAA11793を観測しました。この黒点群は大きな一つの暗部と周囲に小さな黒点が分布しているのが特徴です。
  • 7月22-23日にNOAA11799を観測しました。観測時には衰退してしまい、ほとんど黒点は見えていませんでした。
  • 7月25,27日にNOAA11800を観測しました。おおきく東西に並んだ黒点群となっています。
  • 8月26-29日にNOAA11828を観測しました。半暗部があまり見えない黒点です。
  • 8月28-31日にNOAA11835を観測しました。大きな暗部と周囲に半暗部と小さな黒点が分布しているのが特徴です。
  • 8月31日にNOAA11836を観測しました。3つの暗部と周囲に半暗部がとりまいています。
  • 7月24,26日にプロミネンスの観測を行いました。7月26日は、浦和西高校、広島城北高校、金沢市の天文愛好家の辻氏(金沢市)から同じプロミネンスの観測の報告がありました
  • 7月27日は竜巻状の動きをするプロミネンスを観測することができました。
  • キャンペーン観測のあとですが、7月29日は太陽フレア後にループプロミネンスが観測されています。
  • 8月26,27日に参加校のリクエストによりフィラメントの観測を行いました。
  • 8月30日はプロミネンスの観測を行いました。
 7月22日,23日,26日,8月26日、28-30日に埼玉大学教育学部は可視光・Hα線・CaK線による観測を行なっています。
・浦和西高校は埼玉県科学展で研究発表を行いました。
・兵庫県立大学附属高校は「第37回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会」で研究発表を行いました。

SOTのCaH画像

7月24日のプロミネンス

画像をクリックすると動画が再生されます。

7月26日のプロミネンス

画像をクリックすると動画が再生されます。

[おまけ]7月29日のループプロミネンス

フレアのあとに観測されたコロナルレインという現象です。
画像をクリックすると動画が再生されます。

これまでの観測状況

期間観測状況
2010年9月1日から6日
12月14日から20日
こちら
2011年7月24日から8月6日
12月19日から24日
こちら
2012年7月23日から31日,8月26日から9月1日
12月17日から22日
(準備中)



ひのでのX線画像と大阪府立岸和田高校の黒点スケッチを重ねたもの。(2010年9月4日観測)



慶応高校が撮影した太陽Hα像(左)とひのでX線画像(右)。(2011年7月25日観測)


 活発な太陽を、ぜひ、この機会にひので衛星といっしょに観測しませんか?
 この共同観測はHOP173「EPO campaign observation mainly for high school students」という観測提案で、ひのでチームに採択されています。
 また、この共同観測は、公開天文台・科学館などの教育施設も参加できます。これまで、川口市立科学館、兵庫県立西はりま天文台公園、ハートピア安八(岐阜県)が参加しています。ぜひ、展示などにご活用下さい。


 2013年の共同観測の案内ちらし(pdf)

皆さんの観測方法

  • 黒点スケッチ
  • 写真撮影
  • CaK
  • 電波観測
なんでも構いません。

ひので衛星の観測対象

※観測対象や観測領域は毎日、メールでご連絡します。

太陽全面像

  • X線望遠鏡(XRT)
  • ※午後1時頃(日本時間)に撮影します。
  • 画像をクリックすると大きく表示されます。/li>
X線画像X線画像白色光画像
2012年7月31日のX線全面画像 2012年7月31日のX線全面画像 2012年7月31日の白色光全面画像
長時間で露出しています。
(1.4438秒)
短時間で露出しています。
(0.0245秒)
XRTで観測している白色光画像です。あまり画質はよくありません。

黒点・活動領域

X線画像(コロナ)黒点画像(光球)彩層画像磁場
2012年7月31日のX線全面画像 2012年7月31日のG-Band画像 2012年7月31日のG-Band画像 2012年7月31日のX線全面画像
X線望遠鏡 可視光磁場望遠鏡のG-Band画像 可視光磁場望遠鏡のCaH画像 可視光磁場望遠鏡の磁場画像。白がN極。黒がS極。
右上のN極のところと、左下のS極のところが黒点に対応しています。

プロミネンス


ひのでのデータのチェックの仕方

 ひので衛星が取得した画像やデータを見るには以下の方法があります。
 ひので衛星の観測データは、国立天文台ひので科学プロジェクトのホームページ、宇宙科学研究所のデータベース( DARTS)から取ったり、見たりすることができます。

Q&A

他に質問がある場合は、以下の連絡先のメールアドレスまでご連絡下さい。

役に立つホームページ

2013年夏の参加校・施設(予定)

学校関係
埼玉県 浦和西高等学校
埼玉県 川口市立川口総合高等学校
埼玉県 埼玉大学教育学部
神奈川県 慶応義塾高等学校 地学研究会
滋賀県 米原高等学校 地学部
大阪府 岸和田高等学校 天体部
兵庫県 兵庫県立大学附属高等学校
兵庫県 兵庫県立三田祥雲館高等学校
広島県 修道中学校・高等学校 天文班
広島県 広島城北中学・高等学校
天文施設関係・その他
埼玉県 川口市立科学館 太陽ライブ配信
東京都 明治大学天文部太陽班
静岡県 月光天文台
岐阜県 ハートピア安八

Last Update on 2014/3/18